「よし……いこーぜ。」
「うん……」
僕とユウキは、ヒウンシティのジムの前にいた。
シャドー団の戦いのあと、ポケモンの治療のため
ポケモンセンターに戻ったら、もう外は暗くなっていたため
ジム戦は、明日挑むことになった。
そして、今日を向かえた。
二人は、一緒にジムのなかに入っていった。
「やあ……君たちは挑戦者かい?」
「は、はい!」
いきなり、話しかけられたのでビックリしたが、
そこにいたのは……
「ジムリーダのアーティさん……」
「やあ、待っていたよ。それじゃ早速……ん?
もしかして挑戦するのって二人かい?」
「え……そうですけど……」
「しっまたな……実は挑戦者は一人だと聞いていていたんだ。
あいにく午後からは用事があってバトルができないんた。」
「うーん、どうするユウキ?」
「俺に聞かれてもな……。」
 二人が困った様子で、その場に立っていると……
「うん……そうだな、それじゃ君ら二人と僕で、バトルするのっていうのはどうかな?」
「はい……?」
「二人で……?」
「まあ……僕が一人なだけでダブルバトルと変わらないと思うから
いいと思うよ。それで君たちがかったら二人にバッジをあげるよ。」
「うーんバッジが、二人に貰えるのはいいけど……。」
 ナオヤは非常に迷っていた。シングルバトルなら今までやってきたことなので、勝てる見込みがあるが、経験の浅いダブルバトルで……しかもジムリーダ相手に通じるかどうか……不安はたくさんある。
 しかし……。
「……よし、ナオヤやろうぜ!。」
 そんな迷いを打ち消すぐらいの声で僕にそう言ってきた。
「確かにダブルバトルはあんまやったことないが、あの時のシャドー団との戦いの時、なんとか切り抜けたじゃないか。だから今回も二人で力を合わせればなんとかなるぜ。」
「……ふ、君らしいね。 アーティさん その条件でバトルをしましょう」
「君たちならそういうと思ったよ。それじゃ早速始めようか……
いけ 僕達の虫ポケモン!」
 アーティさんは、二つのモンスターボールを出しその場にポケモン
繰り出した。出したポケモンは……
「イシズマイとハハコモリか……どうする ユウキ? 僕はポカブを出すけど……」
「もちろん俺はこいつだぜ……いけ……ガーディ!」
 ユウキが繰り出したポケモンは、ジャノビー、シママではなく最近
捕まえたガーディであった。
「ガーディ! そんな……いくらなんでも無茶じゃない?」
「そんなことは俺もわかってる。でも……俺は誓ったんだ。こいつを闇の中から救ってやるってな。こののままじゃこいつは一生闇の中だ。だから……このバトルでこいつを救ってやる!。」
「……わかったよ ユウキ。 それじゃいこうか。
ポカブ ハハコモリにヒートスタンプ。」
 先に命令だしたのは、ナオヤの方だ。 ハハコモリに向かって、ポカブ自慢のヒートスタンプで攻撃をした。
「ハハコモリ まもる」
 しかし、ハハコモリのまもるによってそれが阻止されてしまった。
「ハハコモリ おんがえし イシズマイはガーディにきりさく。」
 まもるで、攻撃を防がれたポカブは、何が起こったかわからないという
事で、体が動かずハハコモリのおんがえしが直撃した。
 さらに、その間にイシズマイにも命令をだし、ガーディにも攻撃するようだ。
「きたか…… ガーディ かえんぐるま!」
 ユウキは、ガーディに命令を出したが、まだユウキを信じておれず
命令を無視してしまった。案の定攻撃は命中してしまった。
「ガーディ!」「ポカブ!」
 二匹とも、立てるようだが、体力はかなり奪われてしまったようだ。
「……まもるで攻撃を防いでその隙にこちらに攻撃をするっていう
戦法。流石ジムリーダ……。」
「どうするナオヤ? それなら役割分担した方がよさそうじゃないか?。」
「そのほうがよさそうだね。じゃあ僕はハハコモリを担当するよ。」
「じゃああのいしみたいなやつは俺が担当か……。」
「イシズマイだけどね……。」
 役割が決まった二人は、とりあえず相手の出方を伺っていた。
「君たちのポケモン……僕のむしポケモンの攻撃を耐えるなんて
中々やるね。だけど……次はそうはいかないよ。 ハハコモリ きりさく
イシズマイも きりさく そしてポカブに!」
 イシズマイとハハコモリはポカブに、近づき同時にきりさくをくりだしてきた。
「やばい……これを受けたらやられる。 ポカブ ニトロチャージ」
 すると、ナオヤは同時に迫ってくるハハコモリとイシズマイに向かって
ニトロチャージで応戦した。
 ナオヤの戦法は、敵の弱点である炎タイプのニトロチャージで攻撃しつつ、技の効果で素早さをあげてバトルを有利にすることだった。
 しかし…………。
「なるほど……考えたね。でも……」
 すると、ハハコモリは攻撃をやめて、先ほどポカブの攻撃を防いだ
まもるを使ってきた。
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